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JBは今日も元気です。

朝、目が覚めて寝室のある2階からおりて来ると、階下のリビングで階段に一番近い辺りが暖かい。
「あれ、床暖房消し忘れた?」
などと一瞬ドキッとする。
バーニーズマウンテンドックのJBはリビングの端の彼専用の1畳程のスペースで寝ているようだ。ボクの方をチラリとも見ないけど、群れ(家族)のリーダーが起きて来たのを無視している訳ではない。彼以外の皆が2階で寝るので寂しくて、でも2階に登るのは禁じられているので、とにかく一番近い階段の真下で寝ている。朝ボクがおりてくる気配がすると、慌てて自分の寝床に戻って知らんぷりを決め込むらしい。
別に寝床で寝なくても構わないし、JBを責める訳ではないけど、彼の微妙な気持ちが伝わって来て可笑しい。

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一昨日の夕方、Pandaniに遊びに来ていたJBはいつもの様にゴロゴロと床でリラックスしていた。突然「キャン!キャキャン!!」と尻尾でも踏まれたときのような啼き声を出した。
その時は「なんだろ?」とは思ったけど、特に様子に変化は無かったので気に留めないでいた。
仕事が終わって、一緒に23時くらいに帰宅して晩ゴハンをあげて寝た。
なぜだか解らないが、普段起きない深夜2時半に目が覚めた。
気が付くと妻が居ない。ののは妻の布団の端で寝ている。
階下におりると妻がしゃがみ込んでJBを見ている。こんな夜中に。
JBはリビングをウロウロしながら、時々吐きそうになっている。
2時間近くずっとそんな調子なので、また何か散歩中に良く無いものを拾い食いしたのか?と心配して妻は観察して居たようだ。
ボクを見たら落ち着いたようで、静かに床に伏せたのだけど、やっぱりなんだか様子がオカシイ。息が荒い。
「これって・・胃捻転かも・・・・」
(胃捻転:超大型犬の病気でバーニーズの死因の多くがこの病気らしい。原因は不明だという。胃捻転になると数時間で死んじゃう話は有名だ)
慌ててWEBで「イネンテン」を検索したけど、やばい話ばかりでパニックになる。
JBの前に飼っていたバーニーズのジャジャは5歳で死んでしまった。
http://cabagnolo.blog34.fc2.com/blog-entry-241.html
JBは既に7歳。5歳の誕生日を迎えてから『覚悟』はしていたけど、とうとうその日がやって来たと思った。
娘のののは生まれた時からJBが側にいて、子守りをするという温厚な犬種特徴を証明するように、乳児の時から世話をしてくれた。どんなに悪戯をされても怒ったり嫌がったりするのを見た事が無い。
どういう因果かその日の昼間に犬好きな仲間がPandaniにやって来て愛犬が最近亡くなった話しだけをして帰った。まるで暗示の様に彼の言葉が頭の中で何度も再生される。「ボクも毎日心配で・・・」なんて答えたその晩にこんな事になるなんて。
24時間の救急病院に電話する。有名な赤坂の動物病院は急患の対応中で受け入れられないそうで、白金か幡ヶ谷で悩んで道に明るい幡ヶ谷の救急病院に出掛けたのが夜中の3時。寝ているののを無理矢理起こして3人で向かった。
レントゲンを撮ってもらった頃には夜が明け始め、胃に溜まったガスを抜く応急処置をしてもらいボクらは帰宅する事に。
看護師さんに呼ばれてJBを見に手術室へ(生きているJBに会えるのはこれが最後と思った)。
担当医の説明を受けている間もJBは苦しそうで、激しく呼吸をしている。大きな丸い手術室のライトと心電図。手術台の上のJBが痛々しい。
心拍は160を越えている。寝ていて、しかも麻酔が効いているのに。ボクがJBの顔をなでて「大丈夫。大丈夫だよ」と話しかけると不思議に心拍が120まで下がった。リーダーのボクが側に来て少し安心したらしい。
妻は泣き続け、5歳の娘は『死』を理解するには幼すぎる。
病院を出たのが朝の6時過ぎ。妻は徹夜、ボクは2時間の睡眠と精神的な疲れでぐったりして神宮前の自宅に帰る。
担当医はスタッフが出勤するまでに手術の準備をして様子をみると言うので一旦帰宅したのだ。
病院側の対応は素晴らしく、夜勤の医師の説明も丁寧で感心したが、現状良い情報は無かった。

ジャジャの時のトラウマがあって、あまり良いパターンで無い気がしてボクも妻も泣きながらの帰宅だった。
9時過ぎに電話があり手術の同意を求められた。
「あ〜もうそんな事いいから早く手術してくれ!少しでも早く!!」
ボクは放心状態で仕事も手につかないし、何もヤル気が起きない。
もしダメなら誰にも話すのはよそう。
もしダメならブログに書くのもよそう。
7年前、ジャジャが死んでしまった春の日。少し遅れた桜は満開を過ぎ、花びらが舞い込む運転席で息絶えようとするジャジャを抱きながら動物病院から帰宅した。仕事に出なくてはならず、ジャジャを妻に預けて家を出て、撮影スタジオで撮影中、仕事場に来るハズの無い妻の姿を見た時に全てを悟った。モデルさんに「笑って!」とリクエストしながら、泣きながらシャッターを切ったのを思い出す。

午後になって妻からまた電話があった。
声が明るい。ボクは彼女の「もしもし・・・」を聞いただけで笑顔になった!
「上手く行ったみたい。お腹開けたら他の臓器に損傷が無くて・・・・もしもし?」
ボクは嗚咽で返事が出来ない。
よかった。ほんと、よかった。
神様に感謝した。がんばったJBにも。
1週間後には退院出来るそうだ。

退院したら思い切り可愛がってあげよう。
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